アートメイクはどの程度痛い|部位や体調で変わる感じ方

本記事は、医療アートメイクの臨床経験を持つ石橋 夏希が、専門的知見に基づき監修しています。
アートメイクを検討しているけれど、「痛みが怖くて踏み切れない」という方は少なくありません。
実際にはどの程度の痛みなのか、麻酔は効くのか、施術後はどうなるのかなど、不安に思うことも多いはずです。
このページではアートメイクの痛みについて実際の感覚から部位別の違い、麻酔の種類、施術後のケアまで、痛みに関するすべての疑問にお答えします。
アートメイクは本当に痛い?実際の感覚とは
結論から言うと、アートメイクの痛みは多くの人が想像するほど強いものではありません。
タトゥー(刺青)のような激しい痛みをイメージする方もいるかもしれませんが、実際は日常生活で経験するような軽度の刺激に近いです。
人によっては施術中に眠ってしまうほどで、「思っていたより全然平気だった」と感じるケースも多くあります。
実際の痛みの感覚
アートメイクの痛みを身近な感覚で例えると、以下のような表現がよく使われます。
- 毛抜きで眉毛を抜く感覚
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最も多く聞かれる例が、毛抜きで眉毛を抜く時の痛みです。一瞬チクッとする感覚で、その痛みが断続的に続くイメージです。
- 輪ゴムで軽く弾かれる感覚
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皮膚を輪ゴムで「パチン」と弾いた時のような、表面的でシャープな刺激です。深い痛みというより、皮膚の表面で感じる瞬間的な刺激です。
- シェービング後のヒリヒリ感
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カミソリで肌を剃った後に感じる、軽いヒリヒリとした感覚にも似ています。敏感肌の方がシェービング後に感じる、じんわりとした刺激感に近いと言えます。
これらの例えからも分かるように、アートメイクの痛みは耐えられる範囲と感じられる方が多数派です。
また施術前に表面麻酔を使用するため、痛みをさらに抑えることができます。
部位ごとに違う!痛みの強さと特徴
アートメイクの痛みの感じ方は、施術する部位によってやや変わります。
これは皮膚の厚さや神経の多さなど、部位ごとの痛みの敏感さの違いによるものです。
あらかじめ痛みの傾向を知っておくことで、必要以上に構えたり緊張したりせず、リラックスして施術を受けやすくなります。
眉毛アートメイク
眉のアートメイクは、毛抜きで眉毛を抜く時のチクチク感によく例えられます。
普段の眉毛ケアで経験する痛みと似ているため、イメージしていたよりも楽だったと感じる部位です。
アイラインアートメイク
まぶたは皮膚が薄く神経が集中しているため、ジリジリ・ピリピリとした鋭い刺激を感じやすくなります。
目元という敏感な部位への施術のため、痛み以上に緊張感を強く感じる方が多いのが特徴です。
リップアートメイク
唇は粘膜に近く最も皮膚が薄い部位のため、他の部位と比べて痛みを感じやすい傾向があります。
針で刺されるようなヒリヒリ感や、唇を噛んだ時のような鋭い痛みと表現されることが多く、施術中の痛みがもっとも気になる部位と言えるでしょう。
頭皮アートメイク
頭皮は、細い針でツンツンと突かれるような感覚が特徴的です。
同じ頭皮でも施術箇所によって痛みの強さに差が生まれやすく、生え際やM字部分など骨に近い箇所では痛みを感じやすい傾向があります。
一方で頭頂部など肉厚な部分では、比較的痛みが少なくなります。
痛みを強く感じやすいタイミングとは?
アートメイクの痛みは、その日の体調や肌の状態によって感じ方が変化します。
施術を快適に受けるために、避けた方が良いタイミングや事前に整えておくべき生活習慣を把握しておきましょう。
体調が整っていないと痛みを感じやすい
睡眠不足や強いストレス、緊張状態、さらには前日の飲酒などは、痛みを感じやすくなる要因になります。
自律神経が乱れて痛覚が過敏になる
筋肉がこわばって刺激を鋭く感じやすくなる
血流や代謝が乱れにより麻酔の効きが弱くなることがある
このような状態では普段よりも痛みを強く感じたり、施術中に不快感が残りやすくなります。
生理前・肌荒れ時は痛みに敏感になりやすい
以下のような状態では、普段より痛みを強く感じる可能性があります。
ホルモンバランスの変動で痛みに敏感になる
炎症により皮膚の感覚が鋭敏になる
肌のダメージで麻酔の浸透が妨げられる
このような肌の状態で施術を受けると痛みが強くなるだけでなく、刺激によって炎症や色素の定着不良などのリスクも高まります。
アートメイクで使われる麻酔の種類
アートメイクは痛みへの不安レベルや施術部位に合わせて適切な麻酔を選択することで、より快適に施術を受けることができます。
表面麻酔
表面麻酔は、皮膚にクリームやジェルを塗布して感覚を鈍らせる方法です。
施術の20〜30分前に塗布することで効果が現れます。
- 注射の痛みがなく手軽に使用できる
- ほとんどのクリニックで標準的に使用されている
- 副作用やリスクが少ない
十分な鎮痛効果が得られるため、アートメイクの麻酔として最も一般的に選択されています。
麻酔注射
ブロック麻酔や局所麻酔により、表面麻酔よりも強力な鎮痛効果を得る方法です。
- 表面麻酔では効果が不十分な場合に有効
- 唇など痛みを感じやすい部位での施術に適している
- より確実な痛みの軽減が期待できる
すべてのクリニックで対応しているわけではありませんが、痛みに敏感な方や表面麻酔だけでは不安な方は相談してみましょう。
笑気麻酔
鼻から吸入する麻酔ガスで痛みを抑えるだけでなく、精神的なリラックス効果も得られる方法です。
- 不安や緊張を和らげる効果がある
- 痛みに対する恐怖心を軽減できる
- 意識ははっきりしているため安全性が高い
強い不安を抱える方や、過去に痛みで施術を断念した経験がある方には効果的な選択肢となります。
施術後の痛みについて
アートメイクの施術後は、一時的に痛みや違和感が生じることがあります。
施術による刺激や回復過程で起こる自然な反応がほとんどですが、痛みの感じ方や続く期間には個人差があります。
施術直後に感じやすい痛みの種類
アートメイク施術後には、以下のような反応が現れることがあります。
- ヒリヒリ感
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軽いやけどのような浅い刺激感
- 熱っぽさ
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施術部位が火照るような感覚
- ズキズキ感
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脈打つような響く痛み(リップやアイラインに多い)
こうした痛みは、施術によって皮膚に細かい傷がついたことで起こる一時的な反応です。
施術直後は麻酔の影響で痛みを感じにくいこともありますが、切れたタイミングで痛みが出てくることがあります。
施術後の痛みが落ち着くまでの期間
痛みの持続時間は施術部位や肌の状態により異なりますが、ほとんどの場合はダウンタイム中の数日〜1週間ほどで治ります。
| 眉 | 施術後数時間〜数日 |
| アイライン | 施術当日〜7日程度 |
| リップ | 3〜7日程度 |
| 頭皮 | 2〜4日程度 |
なお、痛みが出ても日常生活に支障が出るほど強いケースはまれです。
異常な痛みを見分けるポイント
施術後に多少の痛みが残るのは正常ですが、痛みが次第に強くなったり、症状の悪化がみられる場合には注意が必要です。
- 我慢できる程度の痛み
- 時間とともに徐々に軽減
- 激しい痛み
- 膿の発生
- 時間が経っても痛みや腫れが増す
- 38℃以上の発熱
- 日に日に腫れが広がる
このような症状が現れた場合は炎症や感染症などの可能性があるため、速やかに施術を受けたクリニックに相談してください。
施術後の痛みを和らげる方法
アートメイク後の痛みは一時的なものですが、適切なケアによって軽減することができます。
- 患部を冷やす
- ワセリンや軟膏で保湿・保護する
- 飲酒、運動、長風呂、サウナなど血行を促す行動を控える
- 必要に応じて鎮痛剤を服用する
- 患部を触らない/かさぶたを剥がさない
- 辛い・熱い食べ物やアルコールを避ける
- 睡眠と休息をしっかりとる
痛みを増加させないためにも施術後は刺激を避け、肌に負担をかけない過ごし方を心がけましょう。
アートメイクの痛みについてのまとめ
アートメイクの痛みは、麻酔によって大幅に軽減できます。
施術部位や肌の状態、その日の体調によって感じ方は変わることもありますが、必要以上に不安になることはありません。
