アートメイクのリタッチ|デザイン長持ちさせるためのポイント

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本記事は、医療アートメイクの臨床経験を持つ石橋 夏希が、専門的知見に基づき監修しています。

アートメイクは一度入れたら終わりと思われがちですが、実際には時間の経過によって色や形が少しずつ変化していきます。
こうした変化に対応できる方法が、アートメイクリタッチです。
このページでは、リタッチの基本から必要なタイミング、費用相場、注意点までわかりやすく解説します。

目次

アートメイクのリタッチについて

アートメイクのリタッチと呼ばれるものは、大きく2種類に分けられます。

仕上げ

アートメイクの推奨回数(通常2回以上の施術)に含まれる追加施術

メンテナンス

完成したアートメイクの経年変化に対応するための補正・修正

同じリタッチでも、施術を受けるタイミングによって区別されています。

仕上げリタッチ

初回の施術後は色素が均一に定着しないことが多く、一部に色の薄れによりわずかな左右差が見られることがあります。

そのため、施術後1〜3ヶ月以内に仕上げリタッチを行うことが推奨されます。

仕上げリタッチの目的
  • 色や形の微調整
  • 色ムラの補正

仕上がりリタッチを行うことで80%以上の色素が定着し、デザインの最終調整を行うことで長期間にわたり自然な仕上がりを維持できます。

メンテナンスリタッチ

アートメイクの定着は半永久的ではなく、数年単位で徐々に薄れてデザインの変化が生じるのが一般的です。

半年〜1年程度を目安にメンテナンスリタッチを行うことが推奨されていますが、必須ではなく、気になったタイミングで検討すれば十分です。

メンテナンスリタッチの目的
  • 色の薄れの補正
  • 筋骨格の変化に合わせた微調整

デザインをアップデートすることで、その時々の流行りやライフスタイル、年齢に合わせた自然な印象をキープできます。

リタッチが必要になる理由

アートメイクは、はじめに太さや濃さを出しすぎると後から修正が難しいです。

こうした理由から初回はあえて控えめに仕上げて、経過を見ながらリタッチで色味や形を希望に近づけていくのが基本となります。

1回で完成を求めず、追加施術で調整することを前提として考えることが大切です。

色が薄くなる仕組み

アートメイクの色が薄くなってしまうのは、皮膚の浅い層に色素をいれるためです。

この部分は細胞の生まれ変わるサイクルが比較的早く、外部刺激の影響も受けやすいことで自然と色が薄れてしまいます。

色が薄くなる原因
  • 肌のターンオーバー
  • 紫外線による色素分解
  • 摩擦による刺激
  • オイリー肌
  • 加齢
  • ホルモンバランス など

色が薄れていくスピードは人それぞれで、体質や生活習慣、環境によって大きく異なります。

アートメイクの色について

持続期間の目安

アートメイクの持続期間は施術部位ごとにあまり差はなく、1〜3年程度が目安とされています。

ただ、リップ(唇)アートメイクに関しては、他の部位よりもターンオーバーのサイクルが非常に短いです。

リップのターンオーバー:約3〜4日

肌のターンオーバー:約28日

加えて、リップは日常的に動きが多い部位でもあるため、アートメイクが定着しづらくリタッチの頻度が増える傾向にあります。

リタッチのタイミング

メンテナンスとしてのリタッチは半年〜1年程度が目安ですが、その期間は個人差によって前後します。

以下のようなサインを参考にタイミングを判断してみるのもひとつです。

  • 部分的な色ムラが目立つ
  • 全体的にデザインがぼやけてきた
  • 左右差が気になりはじめた

普段からメイクする方は、”メイクにほとんど頼らなくてもいい状態”を維持できているかどうかもサインになります。

メイクで描き足すことが増えてきたら、リタッチを検討するタイミングです。

リタッチの施術の流れ

リタッチも通常の施術の流れと同じですが、施術範囲が狭いため施術時間は初回より短くなる傾向があります。

  • 診察
  • カウンセリング
  • 仕上がり共有・デザイン
  • 表面麻酔
  • 施術
  • アフターカウンセリング

前回から間隔が空いているため、施術前にはあらためて医師の健康状態のチェックが行われます。

その結果によっては、当日に施術を受けられず見送りとなる場合もあります。

リタッチのダウンタイム

リタッチだからといって特別にダウンタイムが短くなるわけではなく、基本的には通常の施術と同じです。

皮膚に傷をつけて色素を入れるため、施術直後は一時的に赤みや腫れが出たり、色が濃く見えたりします。

こうした状態は数日から1週間程度で落ち着き、すでに定着しているデザインに自然となじんでいきます。

アートメイクのダウンタイムについて

リタッチの費用相場

リタッチの費用は、同じクリニックで受けるか、別のクリニックに依頼するかによって大きく変わります。

一般的には同院リタッチの方が割安で、他院リタッチは割高になる傾向があります。

同院でのリタッチ

同じクリニックでリタッチを受ける場合は2万円〜4万円程度が相場で、平均すると3万円前後が目安です。

初回施術とのセット割や保証制度が用意されているケースもあり、比較的負担を抑えやすいのが特徴です。

他院でのリタッチ

他のクリニックでリタッチを受ける場合は5万円〜7万円程度が相場で、同院リタッチの1.5〜2倍高くなるのが一般的です。

ほとんどのケースで他院修正として扱われ、デザインの再確認やカルテ作成など追加の工程が必要になるため費用が上がる傾向にあります。

リタッチの注意点

リタッチはアートメイクを長くきれいに保つために有効ですが、誰にでも同じように当てはまるわけではありません。

過去の施術の内容や残っているデザインの影響によっては、できること・できないことがあります。

アートメイクの注意点

仕上げリタッチの必要性は人による

仕上げリタッチは初回施術から1〜3か月以内に行うのが推奨されていますが、なかには1回の施術で色素が十分に定着する人もいます。

必ずしも全員が仕上げリタッチを必要とするわけではなく、定着の状態によって必要性は異なります。

人によっては、2回セットで申し込んでいても2回目が不要になるケースもあります。

なお、セット料金には期限が設けられていることが多いため、利用条件については事前に確認しておきましょう。

大幅な修正は新規施術扱いに

デザインを大きく変えたい、あるいは色味を根本から変更したいときはリタッチでは対応できません。

内容によっては以前のデザインから上書きしても不自然になりやすく、希望するデザインに仕上げられないためです。

また残っているデザインの影響が大きい場合には、レーザーなどで一度除去を行ったうえで新たに施術を受ける必要があります。

このようなケースは新規施術として扱われるので、通常の施術費用にプラスして除去治療の費用が追加で発生する場合があります。

アートメイクの除去について

リタッチは同じ施術者が安心

リタッチは前回のデザインを前提に行うため、特別な理由がなければ同じ施術者に依頼するようにしましょう。

同じ施術者であれば前回のデザイン意図を理解しており、細かな左右差や好みも把握しています。

もし施術者が変わってしまうと、線の太さや色の濃さなどのニュアンスが揃わず、仕上がりに違和感が出ることもあります。

仕上がりの一貫性や完成度を高める意味でも、同じ施術者にお願いするのが安心です。

アートメイクのリタッチについてのまとめ

リタッチは必須ではないものの、仕上がりをキープするためには欠かせない選択肢です。

タイミングをみて、必要な時に整えるのがアートメイクと長く楽しむコツとなります。

よくある質問

リタッチしないとどうなりますか?

そのままでも問題はありませんが、色が徐々に薄くなったり形が崩れたりしていきます。

デザインの維持が難しくなるので、セルフメイクで補正する回数が増えるのが一般的です。

リタッチを繰り返すと肌に負担がかかりますか?

短期間に何度もリタッチを繰り返すと、肌への負担になる可能性が高いです。

適切な間隔を空けて行えば負担は少ないので、アートメイクの状態をみながら担当施術者とタイミングについて相談すると安心です。

リタッチを受けられないことはありますか?

通常の施術からリタッチまでは間隔が空くため、その間に健康状態が変化していることは珍しくありません。

施術部位の状態なども考慮した結果、医師が施術を見送ると判断することがあります。

石橋 夏希
医療アートメイクアーティスト / 看護師
Besecure専属の監修者です。

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