アートメイクは針で変わる|種類ごとの特徴と仕上がりの違い

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本記事は、医療アートメイクの臨床経験を持つ石橋 夏希が、専門的知見に基づき監修しています。

アートメイクの仕上がりは、色素やデザインだけでなく、使用される針によっても左右されます。
太さや形状のわずかな違いも仕上がりの印象や色もちに影響するため、施術者は部位や希望のデザインに合わせて最適な針を選んでいます。

目次

アートメイクに使う針の種類

アートメイクで使用される針にはいくつかのバリエーションがあり、それぞれの特徴によって表現できるデザインや仕上がりが異なります。

手彫り針

手彫り針はペン先の器具の先端に針がついており、並び方によって描ける線のニュアンスが変わるのが特徴です。

フラット

針が横一列に並び、直線的で均一なラインを描ける

U字

針が曲線を描くように並び、毛流れを表現できる

手彫りは施術者の技術で仕上がりが大きく左右されますが、一本一本細かい調整がしやすいというメリットがあります。

マシン針

マシン針は、電動のアートメイク専用マシンに取り付けて使うカートリッジ式です。

先端には複数の針が束ねられており、その配置や形によって役割が分かれます。

ライナー

円形に束ねられた針先が細く絞られているので、細い線や輪郭を描ける

シェーダー

横並びになった針重ねるように色が入り、ぼかしや自然なグラデーションを表現できる

マシン針は手作業よりも色が均一に入りやすく、発色が安定しやすいのが特徴です。

針の違いで仕上がりはどう変わる?

同じアートメイクでも、細かい線を足して自然に見せるのか、色を広くのせて仕上げるのか、針の違いによって部位ごとの仕上がりの印象は変わります。

アートメイクの色について

眉毛

毛並み技法

手彫り針を使うのが一般的で、毛流れを一本ずつ描き足すことで、本物の眉毛のようにナチュラルな仕上がりになる。

パウダー技法

マシン針を使うのが一般的で、濃淡を調整しながら色をのせることで、メイクをしたようなふんわりと柔らかな印象になる。

ミックス技法

毛並みとパウダーを組み合わせ、ナチュラル感とメイク感を両立。

同じ眉毛アートメイクでも、手彫り針かマシン針かによって表現できる仕上がりの質感は大きく変わります。

眉毛アートメイクについて

リップ

フルリップ

シェーダー針を使って唇全体に色をのせ、口紅を塗ったような鮮やかさと血色感を出す。

グラデーションリップ

シェーダー針で中心部を濃く、外側を薄く仕上げることで、自然な立体感とやわらかい印象を与える。

リップライン

ライナー針で輪郭を整えることで唇の境界がはっきりし、全体のバランスが引き締まる。

リップのアートメイクはマシン針が基本です。

ライナー針とシェーダー針の使い分けによって、仕上がりの鮮やかさや自然さが調整されます。

リップアートメイクについて

アイライン

ナチュラルライン

極細のライナー針でまつ毛の隙間を埋め、すっぴんでも違和感の少ない自然な仕上がりになる。

アウトライン

まつ毛の外側に色を入れる方法で、目の形を強調させてくっきりとした印象を与える。

インライン

まつ毛の内側に沿って色を入れる方法で、目力を強調しながらも自然に見せることができる。

アイラインアートメイクは粘膜に近いデリケートな部位に施術するため、安定性と安全性を確保できるマシン針が基本です。

手彫りはほとんど使われず、ライナー針を用いて均一なラインを描きます。

アイラインアートメイクについて

ヘアライン・頭皮

ドット技法

ライナー針やシェーダー針で頭皮に点を打つように色を入れ、毛穴があるように見せて自然な密度を再現する。

ヘアライン技法

マシンのライナー針で短い線を描き、髪の毛の流れを再現する。

ヘアラインや頭皮のアートメイクは基本的にマシン針を使用し、部位やデザインに応じて針の形状を使い分けることで自然なボリューム感を演出します。

ヘアライン・頭皮アートメイクについて

針の太さ・長さ・形状・本数

同じ種類の針でも、太さ・長さ・形状・本数の組み合わせで仕上がりや色の持ちが変わるため、肌質や施術部位の特徴に合わせて選ばれます。

テーパー

テーパーは、針先の太さと長さを指します。

この違いによって、色素の定着のしやすさや肌への負担が変わります。

ショート

針先が太いので色素が入りやすい反面、肌へのダメージも大きい

ミディアム

色素の定着と肌への負担のバランスが良い

ロング

針先が細く肌へのダメージは少ないが、色素が定着しづらい

肌質(特にオイリー肌)によってテーパーを使い分けることもありますが、一般的にはバランスが取れたミディアムが選ばれることが多いです。

形状

アートメイクの針には、さまざまな形状があります。

針の形状
  • 円形
  • フラットタイプ
  • 扇状(U字)タイプ

形状の違いはデザインを左右するため、施術部位やデザインに合わせて適切なタイプが選ばれます。

本数

針は1本針のイメージが強いですが、アートメイクでは複数本が束ねられているタイプも使われます。

針の本数
  • 1本針  
  • 3本針  
  • 5本以上の複数針

少ない本数ほど毛並みや細かい部分の表現に向きます。 

本数が多いほど広い範囲を効率的に色づけるのに適していますが、繊細な表現には不向きなためデザインや部位によって使い分けられます。

アートメイク針の安全性

アートメイク針は肌に直接触れるため、清潔さや素材の安全性がとても重要です。

施術を受ける際に知っておくと安心できるポイントをまとめます。

使い捨てが基本

アートメイクで使う針は、一度きりの使い捨てが基本です。

施術ごとに新品が開封されることで、血液を介した感染症のリスクを避けられます。

施術の直前にその場で未開封のパッケージが開けられるので、いっしょに確認するようにしましょう。

金属アレルギーへの配慮

針は医療用のステンレス素材が一般的に使われます。 

金属アレルギーを持つ人は反応が出る可能性があるため、必ず事前に申告することが必要です。 

対応方法はクリニックごとに異なるため、カウンセリングの段階で確認しておきましょう。

アートメイクと金属アレルギーについて

国際規格と認証

アートメイクで使われる針は、CEマークやFDA認証など国際的な規格を満たした製品です。 

認証を通過した針は、製造工程の衛生管理や素材の安全性、針の強度や耐久性といった基準をクリアしています。 

こうした針が使われることで施術中の事故やトラブルのリスクが抑えられ、施術時の安全性が高められています。

アートメイクの針についてのまとめ

アートメイクの仕上がりはデザインや技法だけでなく、使用される針の工夫によっても支えられています。 

太さや形状、規格といったことを意識することは少ないですが、こうした見えない部分の違いが自然な仕上がりや持続性につながります。

よくある質問

施術後に針跡は残りますか?

針跡が残ることはありませんが、微細な傷による腫れや赤みがみられるのが一般的です。

症状は通常は数日ほどで落ち着き、目立つ針跡が残る心配はありません。

石橋 夏希
医療アートメイクアーティスト / 看護師
Besecure専属の監修者です。

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