ほくろアートメイクについて

本記事は、医療アートメイクの臨床経験を持つ石橋 夏希が、専門的知見に基づき監修しています。
ほくろアートメイクは、顔や体の好みの位置に黒子(ホクロ)を作る美容医療です。
チャームポイントやアクセントとして目元や口元に入れることで、あざとさや色気を引き立てたり、人相学に基づいた運気アップを目的として選ばれています。
ほくろアートメイクについて
専用の針で皮膚に色素を定着させ、生きぼくろのような色やツヤを再現するアートメイク技術のひとつです。
皮膚に傷をつける医療行為にあたる施術は医療機関に限られ、ほくろのみの施術を行っていないケースもあることから、他部位とセットで受けるのが一般的となっています。
こんな目的・悩みにおすすめ
- 顔の印象を変えたい
- アクセントがほしい
- 運気をアップさせたい
- アイライナーなどで描くのが手間
- 毎回同じ位置や大きさに描けない
- 顔の余白を埋めたい(小顔や中顔面短縮)
小さなワンポイントが視線を集めるアクセントとなり、顔全体のバランスが整うことで雰囲気や印象を変えることができます。
デザイン
いかにも描き足したような人工的なほくろではなく、肌のトーンに馴染む自然なデザインに細かく調整するのが一般的です。
1〜2mm程度
黒に近いブラウンやダークブラウン
また完全な円にすると不自然に見えてしまうため、中心を濃く、周囲にかけて薄くなるように入れるのがポイントです。
人気の部位
ほくろアートメイクを入れる部位は、顔のバランスを整える美容的な視覚効果と、運気を呼び込む人相学の2つの観点から選ばれるのが一般的です。
わずか数ミリの位置の違いで顔の印象をコントロールし、コンプレックスのカバーやチャームポイントをつくり出すのに役立ちます。
目元(恋愛・異性運)
- 涙袋(泣きぼくろ)
- 目尻
- 目頭
恋愛運やモテ運を象徴する一番人気の部位です。
配置によって愛らしさや色気を演出できるほか、泣きぼくろや目頭なら離れ目(遠心顔)の緩和、目尻なら目幅の強調といった補正効果も期待できます。
口元(対人運・コミュニケーション)
- 口角
- 上唇
- 下唇
対人運やコミュニケーション能力、食べることに困らない食禄に関わる部位です。
口元の動きに合わせて視線を集めるため、表情を豊かに見せたり、艶っぽい色気をプラスします。
上唇の輪郭付近なら、人中短縮(鼻の下を短く見せる)の視覚効果も期待できます。
耳(開運スポット)
- 耳たぶ
- 耳の裏(特に耳たぶ裏)
- 軟骨(ヘリックス)
人相学において吉相(良い相)が多く、運気全体を底上げするとされる隠れた人気部位です。
顔の印象を大きく変えずに楽しめるため、仕事の都合で顔には作れない方や、誰にもバレずにお守り感覚で入れたい方に選ばれています。
その他
- 頬
- あご
- 額
- 首
特に頬のほくろは顔の余白を埋めるワンポイントとして機能するため、中顔面短縮や小顔効果を狙う方に人気です。
人相学的には人気運や対人運を表すとも言われます。
またあごや額は仕事運やリーダーシップに関わるとされ、意志の強さや知的な印象を与えます。首やうなじに配置すれば、さりげない色気を引き出せます。
メリット・デメリット
ほくろアートメイクは、小さな変化で顔の印象をコントロールしたり、運気のゲン担ぎとして楽しむことができます。
その反面、デザインの劣化によって運気を下げる死にぼくろ化したり、変色するとシミや汚れのように見えてしまうことがあります。
施術から完成までの流れ
1回目は代謝により色が薄くなりやすい傾向にあるものの、一度に濃く入れるとにじむリスクがあります。
まずは小さく・薄く入れてベースを決め、定着具合を見ながら2回目に調整することで、より自然なほくろに仕上がります。
見た目の経過
施術直後は濃く発色し、3〜4日ほどでかさぶたができるとゴミがついているように見えることがあります。
その後1週間ほどかけて少しずつ薄くなり、1ヶ月ほどで色素の定着が安定することで、肌のトーンに馴染んで自然な色みに落ち着きます。
ダウンタイム
ダウンタイムの目安は1週間程度です。
施術範囲が狭いため他部位ほど腫れや赤みは気になりませんが、期間中は施術部位への刺激を避ける必要があります。
水濡れを避けたり、肌のターンオーバーを促進しないよう注意するなど、日常生活で多少の不便さを伴います。
持続期間
ほくろの仕上がりを持続させられる期間は、1〜3年ほどです。
期間には肌質やライフスタイルによる個人差があり、肌のターンオーバーによって色素が排出されることで徐々に薄くなります。
ただし完全に消えることはなく、薄っすらと色が残るため、定期的なメンテナンスで仕上がりをキープするのもひとつです。
リタッチ(修正)
ほくろの濃さや形を保つためには、1〜2年を目安にメンテナンスのためのリタッチが必要です。
薄くなった色素を補い、形を整えることで、仕上がりの状態をきれいに維持できます。
料金相場
ほくろアートメイクの料金は1箇所あたり2万円〜4万円(2回セット)、メンテナンスのためのリタッチは1万円前後が相場の目安です。
他部位とセットで行うと割引価格やオプション料金でさらに安く受けられるため、眉やリップなどメインの施術とあわせるとトータルの費用を抑えられます。
施術代以外に診察料や指名料などが別途発生することもあるため、事前にトータルでかかる費用を確認しておきましょう。
ほくろアートメイクの注意点
ほくろアートメイクは針を用いる医療行為のため、妊娠中やケロイド体質、特定の持病がある方は施術を受けられません。
また直前の美容医療やスキンケアに期間の制限があるほか、稀に起こる合併症や将来的なMRI検査への影響など、必ず確認すべきリスクが存在します。
施術を受けられない人
- 妊娠中または妊娠の可能性
- 授乳中(断乳または不可)
- ケロイド体質
- 重度の金属アレルギー
- 麻酔アレルギー
- 重度の皮膚疾患(アトピー、皮膚炎、広範囲に及ぶニキビなど)
- メラノーマ(悪性黒色腫)の疑いがある部位
- 既存のホクロ・イボ・血管腫(直上不可)
- 感染症(HIV、B型・C型肝炎、梅毒など)
- 重度の心臓病
- ペースメーカーや埋め込み型医療機器を使用している
- 血液疾患(血友病、血小板減少紫斑病など)
- 重度の糖尿病(コントロール不良・合併症あり)
- 重度の高血圧
- 腎臓病・透析中
- 自己免疫疾患(膠原病・リウマチ・SLEなど)
- 抗がん剤治療中、免疫抑制状態
- 抗凝固剤・抗血小板薬
- ステロイド剤(長期服用中)
- アルコール・薬物中毒
- 精神疾患により治療中
- てんかん発作の既往(主治医の許可)
- 未成年(親権者の同意がない場合)
ほくろはワンポイントの小さな施術ですが、針を用いる医療行為のため、健康状態によっては施術を受けられません。
上記以外でも持病や服用中の薬がある場合は、健康上のリスクや予期せぬトラブルを避けるため、必ず事前の診察で申告してください。
ほくろアートメイク前に避けるべき治療・ケア
- 美容整形
- イソトレチノイン(治療後から起算)
- 脂肪注入
- レチノール・ビタミンA製剤(化粧品含む)
- 注入治療(ヒアルロン酸・ボトックス)
- 美肌治療(レーザー治療・脱毛・ピーリングなど)
- 過度な日焼け
施術部位への治療やケアは、肌トラブルや定着不良を避けるために十分な間隔を空ける必要があります。
期間はあくまで一般的な目安であり、クリニックによって判断が異なるため、他の美容医療の予定がある場合は必ず事前に確認してください。
合併症(副作用)
- 感染症(化膿)
- アレルギー反応
- ケロイド(肥厚性瘢痕)
- 肉芽腫(しこり)
針で皮膚に傷をつけるため、衛生管理などの対策が徹底されていても稀に合併症が起こる可能性があります。
万が一、強い赤みや腫れ、痛みが続く場合は、放置せずに速やかにクリニックへ連絡してください。
MRI検査への影響
ほくろの範囲は小さいものの、使用する色素には微量の金属が含まれ、MRIの強い磁場に反応すると熱感や火傷を引き起こすリスクがあります。
また検査画像にノイズが入って診断の妨げになる可能性もあるため、MRI検査を受ける際は事前に医師や検査技師に必ず申告してください。
ほくろアートメイクの除去について
一度入れたアートメイクを完全に元通りにするのは難しく、除去には施術時以上の費用と期間(回数)がかかります。
主に医療用レーザーを用いますが、皮膚の凹み(クレーター)が残るリスクもあるため、簡単に消せると安易に考えるのは禁物です。
おすすめのクリニック・施術者の選び方
ほくろアートメイクは入れる位置や大きさ、濃さによって顔全体の印象や意味合いが変わるため、3つを基準に選ぶのがポイントです。
- 医療機関(有資格者)
- 症例写真が豊富
- ほくろによる視覚効果や配置の提案力がある
小さなドット(点状)を入れるだけの施術ですが、シンプルゆえに誤魔化しが効かず、技術とセンスが仕上がりを大きく左右します。
ほくろアートメイクについてのまとめ
ほくろアートメイクは、顔の印象にさりげないアクセントを加えることで魅力や個性を引き出せます。
しかしメイクで作るほくろのように簡単にやり直しがきかず、不自然な仕上がりはシミや汚れに見えかねません。
たかが点とは考えず、デザインや配置は慎重に検討しましょう。
