アートメイク後に洗顔してしまった|色落ちリスクと濡らさない方法

本記事は、医療アートメイクの臨床経験を持つ石橋 夏希が、専門的知見に基づき監修しています。
万が一洗顔してしまった場合でも、強く擦ったり、ピーリング剤など洗浄力の強いケア用品を使わなければ、一度のミスですべての色素が抜けることは稀です。
直後に正しくケアできるかで、色落ちを最小限に抑えられるかどうかが左右されます。
アートメイク後に洗顔してしまった時の対処法
誤って洗顔してしまった場合、すぐに水分を吸い取り、ワセリンで保護し直す必要があります。
水分が残っていると定着していない色素が抜けやすいうえに、傷口の治りが悪くなり雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
水分を吸い取る
タオルは繊維による摩擦や雑菌リスクがあるため、ティッシュやコットンを使って施術部位の水分を吸い取ります。
ゴシゴシするのは避け、乗せるイメージでやさしく当てるのがポイントです。
水気を軽く飛ばす
表面に残った水気は自然乾燥させるか、水分が残りやすい毛がある部位にはドライヤーを使うのもひとつです。
- 弱風かつ冷風
- 肌から30cm以上離す
- 10秒程度、小刻みに動かしながら風を当てる
肌が突っ張るまで当てると逆効果になるため、表面の水気が消えたらストップしてください。
ワセリンで保護膜をつくる
施術部位はデリケートな状態のため、ワセリンを指で直接塗るのは避けましょう。
清潔な綿棒を使って薄い膜を張るイメージで均一に塗り広げ、乾燥や摩擦などの外部刺激から施術部位を守ります。
様子を見る
洗顔による色落ちの影響は直後にはわからず、色素が定着して仕上がりが安定するまで約1ヶ月かかります。
特に初回施術はもともと定着率が低いため、過度に心配して施術部位を触るのは逆効果です。
数日間は化膿や強い腫れなどの異常がないかチェックし、万が一トラブルが起きた場合は速やかに施術担当者へ連絡してください。
洗顔による色落ちリスク
洗顔による色落ちリスクは単に濡れたことだけでなく、摩擦による圧や洗浄力の強さによって異なります。
水や泡が触れた
一度触れた程度では、色素がすぐに抜けてしまうリスクは低いです。
ただし洗顔料の泡(界面活性剤)は、汚れと一緒に色素を浮かせやすくします。
泡がついた状態が長いほど、色抜けするリスクが高まるので注意が必要です。
こすってしまった
洗顔の水分でふやけた状態でこすってしまうと、かさぶたや薄皮を無理に剥がしてしまい部分的に色ムラになるリスクがあります。
また圧がかかることによって色素が周囲ににじんで、仕上がりがぼやける可能性もあります。
オイル・スクラブ・ピーリング剤
洗顔による色落ちリスクがもっとも高く、強い洗浄力や皮膚のターンオーバーの促進によって色落ちを早めてしまいます。
極端に薄くなると、アートメイクの完成にかかる施術回数が増えてしまうおそれがあります。
アートメイクを濡らさない方法について
ダウンタイム中は施術部位の洗顔を避けるだけでなく、シャワー中の水しぶきや湯気からも守る必要があります。
意図せぬ水濡れを防ぐため、洗顔や洗髪方法を工夫するほか、ワセリン・ラップを用いた防水対策も有効です。
洗顔シート
水や洗顔料を一切使わないため、泡垂れや水しぶきによる付着リスクをゼロにできます。
施術部位を避けて、汚れが気になる部分だけをピンポイントで拭き取れるのがメリットです。
ワセリンで防水する
ワセリンは油分でできているため、洗顔やシャワーの前に少し厚めに塗っておくことで水濡れをブロックできます。
洗顔やシャワー後はワセリン表面に汚れや湿気が付いているため、ティッシュやコットンで吸い取って薄く塗り直してください。
ラップ+美容院洗い
ワセリンを接着剤代わりにラップを貼り、顔を上に向けて洗髪することでシャンプーや水が顔に垂れてくるのを防げます。
顔を起こす際は水が垂れやすいため、額にタオルを当てておきましょう。
洗いにくかったり、準備に手間を感じる場合は、シャンプーハットを使うのも有効です。
洗顔を再開する目安
施術部位を避ければ当日から洗顔可能ですが、顔全体を洗えるようになるのは施術から1週間後が目安です。
かさぶたや薄皮が自然に剥がれ落ちていれば、通常の洗顔に戻せるサインです。
もし1週間経っても残っている場合、皮膚の状態が安定するまでは施術部位を避けるようにしましょう。
まとめ
アートメイク後の約1週間は、施術部位への洗顔を避ける必要があります。
少し不便さを感じるかもしれませんが、この期間は仕上がりに影響しやすいため、できる限り濡らさないよう過ごしましょう。
